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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nobi
51
赤を基調としたエキゾティックな色彩、屈託の無い動きと輪郭、虚空に向けられた埴輪のような目。そういったマティスの作品のイメージが、この画集で随分変わった。くっきりした青から奥深い中間色さらには黒の色使い、暗闇に向かって開かれた窓、暗い色調の肖像画、気位の高さを感じる表情のデッサンもある。その変遷は弛みない。「この世界の美しさを写し取ること」との使命を果たさんとした人生は’’厳しい苦役’’でもあった。80歳を過ぎて設計も手がけたロザリオ礼拝堂の壁画、ステンドグラスに、その彼が到達した天衣無縫の境地を見るよう。2023/06/04
わんこのしっぽ
15
「マティス、知られざる生涯」の副読本として。自分が描いていたマティスのイメージとはだいぶ違う。興味を持って「知られざる~」を読めそう(#^^#)2013/05/07
ULTRA LUCKY SEVEN
0
普通、画家は変化を求めるタイプと贅肉を削ぎ落とし追求を求めるタイプとがいる。マティスはどんどんシンプルになっていった。しかし、それにしても「ペロッと描いちゃいました感」は凄い。デッサンを学べば学び、うまくなるほど、絵はむなしくなる。マティスの絵は絵の奥にある見えない花を色彩と線でもって万華鏡にしている。2011/10/05
蘇芳
0
最後につれて怖くなっちゃった。2011/03/10