内容説明
規範としての「模倣」、制度としての「開発」、そして実態としての「自己選択と消費」、これらの互いに矛盾するパラダイムの共存が現代の子どもを見えにくくしている。変動の渦中にある現代の子ども像を読み解き、子ども同士、また子どもと大人の関係性を問い直す精細な眼。
目次
第1部 文化変容のなかの子ども(文化変容のなかの子ども;子どもの自己形成空間の変容;少年の孤独とニヒリズム ほか)
第2部 情報・消費社会の子ども(情報・消費社会における学校の役割;学校空間を開く;リアリティを生きるための総合的学習 ほか)
第3部 文化変容と教師像の再構築(「教師‐生徒」関係の組みかえ;教師のもつ「権力」を考える;いま教師に何ができるのか ほか)
著者等紹介
高橋勝[タカハシマサル]
1946年、神奈川県生まれ。東京教育大学大学院博士課程修了。愛知教育大学助教授を経て、現在、横浜国立大学教育人間科学部教授。教育哲学、教育人間学専攻
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