出版社内容情報
異端審問文書から中世南仏の農村生活を人類学的手法で描き,1975年の発刊以来,社会史ブームをまきおこしたアナール派第3世代の代表作(発刊当時、フランスの新人文学賞=ゴンクール賞を受賞)。ピレネー山中寒村の50戸200人の村人の生活と心性,異端カタリ派の村への浸透が精細に描写される。西洋中世を肌で感じることの出来るこの傑作は小説よりおもしろい(1990?91年刊)
序 章 異端審問から民俗誌へ
第1部 モンタイユーの生態学?家と羊飼い?
第1章 環境と権力
第2章 家ないし家族?ドムスとオスタル?
第3章 クレルグ一族?支配者の家?
第4章 貧しい羊飼い
第5章 大規模移動放牧
第6章 ピレネ―牧羊の民俗
第7章 羊飼いの気質
第2部 モンタイユーの考古学?身振りから神話へ?
第8章 身振りと性
第9章 クレルグ家の愛欲
第10章 かりそめの縁
第11章 結婚と愛情の役割
第12章 結婚と女性の立場
〔付録〕モンタイユーのおもな家族一覧・系図
エマニュエル・ル・ロワ・ラデュリ[エマニュエル ル ロワ ラデュリ]
著・文・その他
井上 幸治[イノウエ コウジ]
翻訳
渡邊 昌美[ワタナベ マサミ]
翻訳
波木居 純一[ハギイ ジュンイツ]
翻訳
内容説明
14世紀のピレネー山中、小村のモンタイユーに吹き荒れた異端審間の嵐。法王庁に秘蔵された記録から掘りおこされた村人の生活、心のひだ。信仰と破戒、仕事と家族、衣食住から愛のいとなみまで…。アナール派の最高傑作、ゴンクール賞に輝くフランス社会史
目次
序章 異端審問から民俗誌へ
第1部 モンタイユーの生態学―家と羊飼い(環境と権力;家ないし家族―ドムスとオスタル;クレルグ一族―支配者の家;貧しい羊飼い;大規模移動放牧;ピレネー牧羊の民俗;羊飼いの気質)
第2部 モンタイユーの考古学―身振りから神話へ(身振りと性;クレルグ家の愛欲;かりそめの縁;結婚と愛情の役割;結婚と女性の立場)
付録 モンタイユーのおもな家族一覧・系図