ユーラシア・ブックレット
ジャポニスムから見たロシア美術

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  • サイズ A5判/ページ数 63p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784885955662
  • NDC分類 702.38
  • Cコード C0336

目次

1 ジャポニスムについて
2 ロシアのジャポニスム事始―ロシア初のコレクター
3 印象派とジャポニスム―「西洋」のアカデミズムの解体(グラバーリの『日本の色彩木版画』;浮世絵の風景画―透視遠近法の換骨奪胎;印象派への影響―構図と色彩の革新;複製技術時代の「風景」)
4 アール・ヌーヴォーとジャポニスム―様式性と写実性の融合(応用芸術への影響―自然の有機的なモティーフ;鯉魚文の伝播―ヴルーベリの作品をめぐって;芸術世界派とジャポニスム―版画における試み)
5 後期印象派とジャポニスム―総合主義の確立(クズネツォフ・ゴーガン・歌麿;ロシアのネオプリミティヴィズム―芸術の始源としての「東洋」)

著者等紹介

上野理恵[ウエノリエ]
早稲田大学大学院博士課程修了。慶応義塾大学非常勤講師。専攻はロシア美術
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

けいちか

0
丁度私が興味を持っていた「銀の時代」と呼ばれている、19世紀から20世紀にかけての頃の、ロシア美術が日本芸術からの影響を受けているということに関して書かれた本。元々知っている画家のみではなく、名前を知らない画家もあったので、今度美術館で探してみようと思う。浮世絵と印象派に関して、興味深い関係について書かれていた。2009/06/05

カコ

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ロシアと日本の美術交流なんて、面白そうではないかと購入。手始めに読んでみたが、何となく張っていた網に引っ掛かっていた名前が出てきて驚きの連続。よく江戸の日本の絵には遠近法が「なかった」ことにされているが、近景と遠景の極端な対比による空間表現がきちんとあり、西洋のアカデミックな遠近法と完璧に同一ではないにせよ奥行きが表現されていること。浮世絵の空間表現に秋田蘭画が影響を与えていたこと、浮世絵の青にベルリン青が使われていたこと、という浮世絵の見過ごされがちなグローバル性が面白い。イワン・ビリービンいいなあ。2012/03/23

0
近代ロシアにおける日本ブーム……と思って読んでみたらさにあらず、ロシア美術に見られるジャポニスム的表現について論じたブックレット。一部を除いて、ロシアにおけるジャポニスムの受容は遠まわりのヨーロッパ経由。そうした性格上なのか、ジャポニスムとは何ぞやという解説がいたって丁寧なのであります。60ページ程度のボリュームながら、内容は本格的で、西洋絵画に疎い読者には決して容易な一冊ではございませんが、図版の掲載が多くて、イメージがつかみ易い点は大助かり。星5つ。2019/10/12

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