内容説明
同性愛・性暴力・エイズ…。性の多様化と抑圧・統制の狭間で浮上するセクシュアリティな新たな地平。
目次
1 生物学から見た人間の「異常」
2 沈黙を破る―レイプ、セカンド・レイプ、セクシュアル・ハラスメント、そして
3 トランスセクシュアリティ、その諸相―実定的性の彼方へ
4 セクシュアリティの歴史的構成
5 エイズをめぐる言説、規制、患者・感染者―そして共生へ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
K(日和)
4
こんな事実が存在していることが悲しい。こんな状況が周知されていないことに憤りを感じる。ぼくができることはなんだろう。自分の無力さに絶望する。2013/12/17
Ryosuke Tanaka
2
構成主義と本質主義に関する山崎の論考が特に興味深かった(スピヴァクの戦略的本質主義など)。自分は自然科学のディシプリンの内部にいるので基本的に極端な構成主義には賛同しかねるが、「本質」をかなりの幅を持った分布として捉える統計学的な思考様式は両者を橋渡ししうるのではという可能性を佐倉の論考から感じた。2015/07/21
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