出版社内容情報
精神界と物質界を探求した著者たちによるこの世界と科学の認識を論じた異色作
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
roughfractus02
9
ユングは超常現象を語る患者や自身の体験から、因果性と客観的時空で把握不能な事例を統計から説明する。「共時性」(非因果性)は、客観現象と主観現象の一致(望んだことが起こる)、空間を超えた今の一致(スウェーデンボルグの千里眼)、空間を超えた今と未来の一致(予言)の3種に分けられる。この概念は当事者に意味ある「偶然の一致」を含むので単なる事象の同時生起ではない。地球を生き物と捉えたケプラーに関する後半のパウリの論を読むと、共時性は個の中に全体を包摂する高次元に思える。本書では意識の時空の生成と構造が議論される。2021/05/25
tekesuta
0
観測者に左右される客観的世界と、普遍的な法則があるようにみえる主観的世界。なんだかややこしい。ケプラーの言ってる世界観がさっぱりわからんけど、あれから客観的な法則が発見されたのだからと思うと感無量。 2013/05/28