内容説明
戦争放棄・非武装の憲法第九条は、突然生まれたのではない。カントの「永遠平和のために」以来、国際連盟規約、不戦条約、国連憲章…と世界史をつらぬく戦争違法化・軍備制限をめざす宣言・条約・憲法を集約、その流れの到達点としての憲法第九条の人類史的意味を考える。
目次
第1部 歴史の分水嶺としての憲法第九条
第2部 世界史をつらぬく戦争の制限・戦争の放棄の理念と国際法の流れ(戦争の制限・戦争の放棄の理念と国際法を学び引き継ぐ;革命の時代の平和思想と法;ヨーロッパのアジア・アフリカ進出と帝国主義の時代―平和と人権・人道の理念と国際法の形成 ほか)
第3部 戦争「違法化」へとすすむ世界の憲法と非核自治体運動(戦争の「違法化」と憲法による戦争・武力行使の制限・禁止;非核自治体宣言から条例へ;憲法の平和的生存権保障と非核平和行政 ほか)
新たな憲法学習のために「平和の学力」をどう育てるか―どう問いかけ、思考させるか(日本国憲法の平和原理に確信をもたせるには?;「平和の学力」をどう育てるか)