全国アホ・バカ分布考―はるかなる言葉の旅路

全国アホ・バカ分布考―はるかなる言葉の旅路

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 446p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784872331165
  • NDC分類 818
  • Cコード C0095

内容説明

ふとした疑問をきっかけに驚異の高視聴率番組『探偵!ナイトスクープ』がいどんだ「アホ・バカ語分布」の謎。全国市町村をも巻き込んだ大調査は、ついには学会をもゆるがす数々の大発見へとたどりついた。「バカ」の語源発見ほか、知的興奮溢れるその冒険のすべてを、番組プロデューサー自らが書綴ったドキュメンタリー風ノンフィクション。

目次

「フリムン」は琉球の愛の言葉
「ホンジナシ」は、本地忘れず
「アヤカリ」たいほどの果報者
「ハンカクサイ」は船に乗った
言葉遊びの玉手箱
分布図が語る「話し言葉」の変遷史
「バカ」は「バカ」のみにて「バカ」にあらず
新村出と柳田国男の「ヲコ」語源論争
周圏分布の成立
学会で発表する
「アホンダラ」と近世上方〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

のりのり🍳ぽんこつ2𝒏𝒅

8
納戸を整理していて出てきた本。当時『探偵!ナイトスクープ』の番組で取り上げたネタを書籍化したもの。東京の人は「バカ」と言い、大阪の人は「アホ」と言う、はたしてその境界線は日本のどこにあるかを探ろうとした企画。軽く再読したけどいやぁ懐かしい🤣気づけばもう人生の半分以上「バカ」圏で生活しているけど、関西で生まれ育ったわたしの頭の中では今でも「バカだな」よりも「アホやなぁ」のほうがしっくりくる。名古屋で「タワケ」に遭遇し話がややこしくなっていく(笑)が、同心円状に言葉が分布していく様が解っていくのは壮観2020/10/04

しふぉん

4
当時のナイトスクープは見ていませんが、大学の図書館で気になって借りました。興味深く、面白い内容でした。方言って奥深いですね。日本人の古来からの考え方が素敵です。また、ひとつのことを成し遂げる大変さ、素晴らしさが伝わってきました。テレビの企画を発端にここまで研究が進むなんてすごいです。2013/05/10

hitomi

1
面白かったです!もっと軽いものかと思いきや、かなり学術的に踏み込んだ内容でした。プロデューサーの仕事をしながら多くの文献にあたって執筆されたのは、本当にすごいと思います。ネットのない時代に、よくこんなに調べたなー、と感心しました。2022/01/24

orange21

1
アホとバカの地理的な境界線はどこか、探偵ナイトスクープの一つの企画からけなし表現が方言周圏論を体現すると気づいていく過程、沖縄のフリムンの語源や最大の謎であるバカ、アホについての語源に挑戦していく様子がドキュメンタリータッチで描かれる大変面白い本。後書きによると最初にまとめた本が専門用語が多く学術的な内容だったようで、本作は意図的に時系列での展開と平易な表現に心を砕いたようだ。あくまで素人という態度が見えて誠実だが、多忙なテレビ人が短期間でこれだけの学問を修めるとは本当に信じがたくまったく尊敬に値する2019/05/21

ひろただでござる

1
何事も突き詰めれば知識の泉となる・・・か。罵倒語としての日本語は少ないというのは興味深い。見たかったなぁナイトスクープ。2014/04/06

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/172213
  • ご注意事項