著者等紹介
マイエンブルク,マリウス・フォン[マイエンブルク,マリウスフォン][Mayenburg,Marius von]
1972年ミュンヘン生まれ。ベルリン芸術大学で劇作を学び、在学中に執筆した『火の顔』で注目を集め、99年よりシャウビューネのドラマトゥルクをつとめる。以後、『パラサイトたち』『冷たい子ども』『エルドラド』などの戯曲を執筆するとともに、サラ・ケイン『渇望』などの戯曲翻訳や舞台演出にもたずさわる
新野守広[ニイノモリヒロ]
1958年生まれ。立教大学社会学部教授。AICT(国際演劇評論家協会)会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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nightowl
1
何か起きそうな不穏な家庭の様子が綴られる。現代版「恐るべき子供たち」と言えそう。くだぐだとした会話から家庭崩壊の現実味を強く感じたラーシュ・ノレーンに比べると、破局まで一直線に進んでゆくかっちり具合が真面目なドイツらしい。事件が多いと報道された少し上の世代のピリピリした雰囲気はこんな感じなのだろうかと思う。2021/02/23
MaRuTaTSu
1
「クルト:おまえたちはみんな、人生に対する誤った観念を抱いている。人間ていうのは機械なんだ。燃料を燃やすから動く。そのときに熱が出る。人間は燃えつづけるかぎり、生きてる。死人は冷たい、死人はもう燃えてない。熱、火、それが原理、生物学的な原理なんだ。おまえたちの考えは、正しくない。おまえたちは、他人との関係でしか自分を見ようとしない。それ以外の見方はできないんだ。→2018/04/05
W
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吐きそう。でもわかる。思春期に発露する性欲の落とし所を見つけないと下手すると死ぬ。2024/04/05
a-ya
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10代の少年の葛藤。家族関係。重さ2021/03/07