歴史学叢書
隋唐の国際秩序と東アジア

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  • サイズ B6判/ページ数 375p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784839003128
  • NDC分類 222.047
  • Cコード C3022

内容説明

本書は、隋唐の礼的国際秩序と外交政策とを中心に、国書・王号・爵号・遣使等を論じた著者の実証的論文の集成であるが、論証の筆は隋唐時代の西域も含む周辺諸国のみならず、漢代の公印制度にまで及んでいる。

目次

序章 隋唐国際関係研究の諸問題
第1章 中国皇帝と周辺諸国の秩序
第2章 二・三世紀の東アジア世界
第3章 隋唐交代と東アジア
第4章 唐代の国際文書形式
第5章 唐代冊封制一斑―周辺諸民族における「王」号と「国王」号
第6章 唐代の異民族における郡王号―契丹・奚を中心にして
第7章 唐代国際関係における日本の位置
第8章 唐朝より見た渤海の名分的位置
第9章 突厥の冊立をめぐる諸問題
付論1 中国から見た渤海国
付論2 倭人と漢字
付論3 漢代蛇鈕印に関する覚書―最近の蛇鈕印研究に寄せて
付論4 中国西北の蛇鈕印

著者等紹介

金子修一[カネコシュウイチ]
1949年5月19日、東京都に生まれる。1972年東京大学文学部東洋史学科卒業。1975年東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。同年高知大学文理学部助手。1976年同講師。1977年同大学人文学部講師。1981年同助教授。1983年山梨大学教育学部助教授。1996年同教授、1998年同大学教育人間科学部教授。現在に至る。著書に『古代中国と皇帝祭祀』(汲古書院)、『新版世界各国史3中国史』(共著、山川出版社)、『世界歴史大系中国史2』(共著、山川出版社)、『王権のコスモロジー』(共編、弘文堂)
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感想・レビュー

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韓信

1
西嶋定生・堀敏一らの冊封体制論・羈縻体制論をベースに、国書冒頭の形式・印章制度・封爵等から隋唐を中心とした国際秩序の在り方を考究する論文集。唐に近接した蕃域=王号、絶域=国王号という封爵の相違は事象として史料上に確認できるのはわかるのだが、同じ本国王を距離で分ける意味は何なのか、また、徳化王に封ずることが唐または外臣にとっていかなる機能があったのか、制度の内実まで知りたかった。新羅・渤海が内地の府州並みに扱われ、さらに渤海は中国王朝との交渉の浅さから新羅より低位に扱われていた点など個人的には新知見もあり。2021/12/12

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