出版社内容情報
霊山の神々を表す曼荼羅が垂迹曼荼羅から参詣曼荼羅へと移行したことを解明し図像研究の画期となった論文。修験者による神がかりを伴う祈祷を分析、修験道とシャーマニズムの関りをいち早く指摘した論文など修験研究史の画期となった論考を多数収載。
目次
1 金峯・熊野信仰と霊山曼荼羅(熊野曼荼羅と修験信仰;金峯山信仰と吉野曼荼羅;熊野信仰と美術;金峯・熊野の霊山曼荼羅;社寺参詣曼荼羅の特性とその普及)
2 山岳信仰・修験道と巫俗(山岳信仰・修験道とシャーマニズム―護法飛びの考察をめぐって;麓山信仰と修験道;修験道と神がかり;八海山行者の憑祈祷・引座;祖庭禅師信仰の展開と八海山行者;マンチの巫俗と伝承―中越地方における口寄せ巫女の生態;南魚沼のアガタ巫女)
著者等紹介
鈴木昭英[スズキショウエイ]
1932年、新潟県長岡市に生まれる。1961年、大谷大学大学院文学研究科博士課程修了。大谷大学助手、大阪市立博物館学芸員、長岡市立科学博物館長、長岡市郷土史料館長、上越教育大学非常勤講師、新潟大学人文学部非常勤講師を歴任。現在、日本宗教民俗学会代表、日本山岳修験学会理事
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