内容説明
中世最大の権門寺院・延暦寺。その内部構造をはじめ、政治・社会・文化の諸側面からアプローチした、中世延暦寺研究の到達点を示す画期的論集。
目次
第１部 延暦寺の内部構造（延暦寺の禁制型寺院法について；「堂衆退散」と延暦寺の平和；青蓮院門跡の成立と展開 ほか）
第２部 延暦寺と社会諸勢力（中世天台宗成立の歴史的前提；嘉応・安元の延暦寺強訴について―後白河院権力・平氏および延暦寺大衆；天台聖護院末粉河寺と聖の別院誓度院 ほか）
第３部 延暦寺の教学と文化（中世天台談義所の典籍受容に関する考察―柏原成菩提院の場合；『阿娑縛抄』の書写奥書について―滋賀成菩提院蔵本にみる教学の伝授と集積；『渓嵐拾葉集』と『秘密要集』 ほか）
著者等紹介
河音能平［カワネヨシヤス］
１９３３年兵庫県生まれ。１９５７年京都大学文学部史学科卒業。１９６２年京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得。京都大学文学部助手。１９７１年大阪市立大学文学部助教授・同教授を経て、１９９６年定年退職。大阪市立大学名誉教授。２００３年１１月２２日逝去
福田栄次郎［フクダエイジロウ］
１９２８年東京都生まれ。１９５１年明治大学文学部史学地理学科日本史専攻卒業。１９５７年明治大学大学院文学研究科博士課程単位取得。東京大学史料編纂所において大日本史料第九編・第十二編の編纂にたずさわり、１９７４年明治大学助教授・同教授を経て、１９９８年定年退職。現在、明治大学名誉教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
