内容説明
筆者が主に一九九〇年以降に取り組んできた、日本近世の異端すなわち身分的周縁や、社会=文化構造史に関する研究を中心にまとめたものである。
目次
所有と身分的周縁
第1部 商人的異端と芸能者(芸能と身分的周縁―乞胸・香具師を例として;複合する職分―香具師の芸能と農間商い;「江戸」の普及;「珍禽獣」の見世物と異類観)
第2部 乞食=勧進層(江戸の願人と都市社会;鞍馬寺大蔵院と大坂の願人仲間;江戸における宿の諸相)
第3部 江戸の社会=文化構造(錦絵の社会=文化構造;江戸町火消と若者仲間;講中;芝居地;両国;新吉原と仮宅;旅篭屋と内藤新宿)
著者等紹介
吉田伸之[ヨシダノブユキ]
1947年生。1975年東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。現在、東京大学大学院人文社会系研究科教授
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