内容説明
構想力/想像力はフィクション、あるいはイマージュ、形像を生みだす力だが、それこそがわれわれの世界のリアリティを支えている。そのフィクションないしイマージュとリアリティとのあいだ/重なりに、日本の哲学者たちは、どのようなまなざしを注いできたのか、そこから何を紡ぎだしてきたのか、本号では、そのような点を問題にして特集を組んだ。
目次
特集 構想力/想像力(「仮説概念」としての「構想力」―その理論的意義と受容;虚無からの形成力―三木清における「構想力」論 ほか)
内村鑑三の回心をめぐって―『二つのJ』の意味したもの
対話(尹健次著『日本国民論』をめぐって―尹先生への手紙;脱近代=脱植民地主義の課題を考える―高坂史朗氏の質問に答えて)
展望(近年の日本哲学の研究動向;中国における日本哲学の研究―一九九〇年以降の動向)
書評