内容説明
本研究は萌芽的段階にある臨床教育学の沿革と現状を、広く各種資料を収集、分析することによって明らかにするとともに、臨床教育学についての関係者の認識の差、さらに今後の課題などを包括的に調査、研究したものである。その成果を公開することは、この学問分野についての認識を高めるとともに、今後の在り方を検討するための基礎資料を提供するであろう。
目次
第1章 臨床教育学の概念の成立―わが国における展開と系譜(臨床教育学の展開―その制度化と本研究の目的;臨床教育学の代表的定義 ほか)
第2章 臨床教育学の内容―大学・大学院におけるカリキュラムの分析(臨床教育学のカリキュラム;臨床教育のカリキュラム ほか)
第3章 臨床教育学の周知度と期待―中学校長と大学院修了生へのアンケート調査から(中学校長へのアンケート調査;大学院修了生へのアンケート調査)
第4章 臨床教育学のイメージ(研究者の臨床教育学観;「臨床」の概念、「臨床教育学」と「臨床心理学」の関係 ほか)
著者等紹介
新堀通也[シンボリミチヤ]
1921年、神戸市生まれ。(旧制)広島文理科大学卒、文学博士。広島大学教授を経て現在、武庫川女子大学教育研究所所長、大学院臨床教育学研究科教授。その間、シカゴ大学留学、文部省社会教育官、広島大学附属中高校長、教育学部長、大学教育研究センター長、日本教育社会学会会長などを歴任。教育社会学研究により紫綬褒章受賞
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