感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
だだ
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「砂時計」は、雑誌に連載された昭和29～30年当時の世相がたっぷりと描かれていて、興味深く面白く読んだ。戦争を描いた梅崎作品はさすがにすごいと思うが、戦後の市井の人々の懸命に生きる姿をコミカルに描いた作品にこそ梅崎の真骨頂があるような気がする。その観察眼は細部に及んでいるし、その眼差しは温かく慈しみに満ちていて、登場人物たちの生きる楽しさが伝わってくる。2013/11/29
