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出版社内容情報
“21世紀の新たな西洋美術史研究の方法論の典型的手本の出現”といわれ、史料批判を基礎にした最もオーソドックスでありながら、最も時代を先駆けた研究成果として注目された、美術史研究者の指針。
目次
序文 肖像画の歴史的再構築
第1章 所蔵品目録の記述から象徴的な解釈に至るまで
第2章 結婚の法律と儀式について
第3章 婚約の慣習とアルノルフィーニの「スポンサリアsponsalia」
第4章 象徴的解釈における諸問題
著者等紹介
ホール,エドウィン[ホール,エドウィン][Hall,Edwin]
ウェイン州立大学歴史学教授
小佐野重利[オサノシゲトシ]
東京大学大学院人文社会系研究科教授
北沢洋子[キタザワヨウコ]
武蔵野美術大学造形学部教授
京谷啓徳[キョウタニヨシノリ]
九州大学大学院人文科学研究院助教授
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感想・レビュー
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ヴェネツィア
308
著者のエドウィン・ホールはウィーン州立大学の歴史学の教授。本書は1冊丸々をファン・エイクの板絵「アルノルフィーニの婚約」の考察にあてたもの。絵そのものからも、当時の結婚の制度からも、あらゆるところから徹底的に迫っている。そもそも、この絵についてはパノフスキーの図像解釈学(1934年)が古典的な解釈として一世を風靡し続けてきた。それは、描かれたあらゆるものから徹底して象徴を読み取るものであったようだが、ここでは一点一点を検証していくことで、象徴的解釈からの解放を模索している。あらためて絵そのものを眺めて⇒2022/12/07