こころ熱く武骨でうざったい中国―書くことを禁じられた長旅

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  • サイズ B6判/ページ数 333p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784795842120
  • NDC分類 292.2
  • Cコード C0095

内容説明

二〇歳からの十六年間に中国を旅すること三七回、それだけの経験ならば並ぶ人もいるだろう。だが、不法な就労を経験し、不法な取材を重ね、日本では“中国人の友人の友人”を家に泊めつづける…そんな人は他にいないのではないか。とてつもなく深く関わってきたこの人だからこそ書ける中国人たちの姿は、生きることの原点を投げつけてくるような、痛いほどの魅力に満ちている。新進気鋭の著者が書き下ろす、衝撃的に豪快な中国&中国人体験。

目次

1 上海の眩暈
2 ハルビン不法就労
3 東京の旅
4 三泊四日の大陸
5 中国の闇
6 終わりなき旅

著者等紹介

麻生晴一郎[アソウセイイチロウ]
1966年九州生まれ。東京大学文学部卒業後、大手テレビ番組制作会社、新聞社などを経て現在はフリーで活躍する
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Yasutaka Nishimoto

1
圧倒的に面白い。タイトルに惹かれて読み始めたが、著者の中国へのハマっていく様子が、登場する人たちのキャラクターとともに描かれていくにつれて、読む手が止まらなくなった。著者も言うように、中国を題材にした紀行文は、やれ大変だった、不便だった描かれることが多いが、こんなにのめり込む文章に出会えたことは新鮮であり、その国に興味がわいた。2016/04/03

ナウラガー_2012

0
「対不起」反対語「対得起(トエダチー、面目が立つ)」の意/茶鶏蛋:醤油と茶の混じった汁で茹でた卵/軍隊に入ると都市戸籍がもらえ就職機会も増えた/請客(チンクー):客を招き食事を御馳走する事/不客気:「客気」は遠慮の意=遠慮するな/重慶(山城)は坂が多いので「棒棒軍」という担ぎ屋がいる/北京大学周辺の「円明円」は”出稼ぎ前衛アーティスト村”がある/1980年代初頭「四つの現代化(農業、工業、国防、科学技術の近代化)が叫ばれた/横光利一の「上海」/闘蟋(トウシツ):唐代に闘蟋の記録が残っている

suzi

0
こんな時期だから、、久しぶりに読み返すか。

アンゴ

0
著者の中国への潜入体験を通して始まった、交流、友好とか言うにはあまり粘度が高く、普通の日本人では観ることすらできない中国人との本音のつき合いについて、今や時効だろうと書かれています。 中国人の感覚でいう「朋友」と日本人の「友人」とは全く異なる意味であり、言葉に流れる価値観が文化を構成する大切な要素であることを改めて識る。 「朋友」には「謝々」や「対不起」など日本人が簡単に口にする言葉を言うことは「不客気」であり水くさいことらしい。 本当に中国人と仲良くなるためには、熱苦しい「熱情」を理解し、友人の友人にも2006/10/14

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