内容説明
「日本国憲法成立過程における極東委員会の役割と限界」が扱われ、極東委員会発足をめぐる動きから、同委員会においてさまざまの政策決定がなされるにいたった状況、そして最終的に同委員会が日本国憲法の容認にふみきるまでの経緯などにつき、一次資料を駆使して、時系列的に詳述。第2部では、憲法9条の成立経緯を客観的に叙述し、第3部は、「日本国憲法の記述に関する連合国総司令部の検閲の実際」を扱う。
目次
第1部 日本国憲法成立過程における極東委員会の役割と限界(前身としての極東諮問委員会;極東委員会および連合国対日理事会付託条項の成立;極東委員会の始動 ほか)
第2部 憲法9条の成立経緯(発案者をめぐる謎;条項の成立にいたる過程;おわりに―戦争放棄条項と文民条項との正しい解釈のために)
第3部 日本国憲法の記述に関する連合国総司令部の検閲の実際(検閲の法的根拠;検閲の実際)
著者等紹介
西修[ニシオサム]
1940年生まれ。富山市出身。早稲田大学第一政治経済学部政治学科卒業、以後、同大学院政治学研究科修士課程(憲法・比較憲法専攻)、同博士課程修了。政治学博士。プリンストン大学、メリーランド大学、エラスムス大学(オランダ)、東南アジア研究所(シンガポール)等で在外研究。現職は駒沢大学法学部教授、早稲田大学大学院政治学研究科非常勤講師
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