出版社内容情報
《内容》 医療人類学の分野で世界的に活躍中の著者が、日本の都市(京都市域)における東洋医学の実践がどのような形態と内容によって行われているか、さらには、その社会的・文化的な背景がいかなるものかをフィールドワークをもとに文化人類学的手法でまとめる。
内容説明
日本の都市生活において東洋医学=漢方はどのように実践されているのか―京都市におけるフィールドワークをベースに文化的・社会的な視角からその実態と内容を明かし“人間にとっての医療”を問う好著。
目次
序 振子は全体論へ
1 東洋医学:その哲学的基盤と歴史発達(初期の日本医学の信条と実施;東洋医学の理論的哲学的基盤;日本における東洋医学の歴史)
2 健康体と病体に対する態度(幼児期の社会化;社会化の実践と医療的信条との相関)
3 都市における東洋医学体系:漢方(漢方診療所;生薬を扱う薬局)
4 日本の都市での東洋医学体系(鍼と灸治療所;マッサージ;東洋医学の学校;鍼、灸、マッサージ専門家の哲学と態度;全体論と東洋医学)
5 世界医学体系 世界医学における医師患者関係
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