内容説明
勝利が民族の義務であったナチ時代に、サッカー選手たちはどう生きたのか?ワールドカップの熱狂がヒトラーへの歓声にすり替わる恐怖と、ナチ・ユートピア思想が描いたスポーツ像を浮き彫りにする。
目次
第1章 ナチスとサッカー―問題多き友情
第2章 忘れ去られたサッカー史―労働者スポーツ・運動
第3章 第三帝国で六度のチャンピオン―シャルケ04の事例
第4章 「首都」は揺れ動く―FCバイエルンとTSV1860ミュンヒェン
第5章 迫害され、殺害される―スポーツ界のユダヤ人
第6章 悲劇と笑劇―戦時中のサッカー
第7章 一九四五年以降のドイツサッカー協会―ナショナリズム、過去の克服をせず
著者等紹介
フィッシャー,ゲールハルト[フィッシャー,ゲールハルト][Fischer,Gerhard]
1965年生まれ。大学では歴史と政治を専攻し、ナチスのスポーツ政策に取り組み、研究成果を公刊する。現在は『南ドイツ新聞』社で、スポーツ部門の編集部に勤務する
リントナー,ウルリッヒ[リントナー,ウルリッヒ][Lindner,Ulrich]
1962年生まれ。ドイツ文学を専攻し、スコットランドで大学の講師を務める。現在、ドイツ文化センター(ゲーテ・インスティテュート)に勤務し、同時にミュンヒェンにてフリーの作家活動をおこなう
田村光彰[タムラミツアキ]
北陸大学教員。ドイツ地域研究
岡本亮子[オカモトリョウコ]
新潟大学非常勤講師。ドイツ・スイス文学。博士(学術)
片岡律子[カタオカリツコ]
日本女子体育大学教授。ドイツ文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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