内容説明
中国に経済発展をもたらしたものは何か。本書は、著者のオリジナルデータや各種統計データの時系列的な整備により、中国経済のマクロ的な家計行動を実証的に分析。中国における高い家計貯蓄率の要因を明らかにする。また、1990年代の金融システムの変貌に焦点をあて、資金循環の構造的な変化がどのように生じ、実体経済の投資過熱にいかに波及しているかを解明する。
目次
第1章 中国経済における資金循環分析
第2章 家計貯蓄の水準と高貯蓄率の要因
第3章 人口構成の変化と家計貯蓄
第4章 国民貯蓄の構造変化
第5章 家計の金融行動
第6章 金融仲介と金融構造
第7章 企業・政府の資金調達行動
第8章 郵便貯金の復活とその役割
第9章 政策金融の「入口」