内容説明
激動する古代末期、キリスト教が国教化される一方、民族の大移動が引き起こす大混乱の中で、アウグスティヌスは教会と社会、国家や歴史についてどのように思索していたか。アウグスティヌスが生きた時代と環境との密接な関わりの中で、『神の国』を中心にその思想の形成過程を綿密に辿って明らかにした古典的名著。
目次
第1章 歴史―聖と俗
第2章 キリスト教時代―アウグスティヌスの歴史経験
第3章 地の国―ローマ史の世俗化
第4章 秩序づけられた国家―政治的権威の諸基盤
第5章 アフリカ人宛に書くアフリカ人―アウグスティヌスにおける教会とアフリカの伝統
第6章 中に入れよ―教会と政治権力
第7章 旅人の国―道標