内容説明
十字架につけられ、甦らされたキリストへの信仰告白から、今日生きる信仰者の生活と行動に対して、どのような帰結が導き出されるか。現代第一級の聖書学者が新約聖書の多様な証言を、その書かれた歴史的状況から理解しながら、問題の核心を明解に示す。「終末論と倫理」「キリストへの信従」「愛の戒め」など、新約聖書の倫理的テーマを網羅。
目次
第1章 新約聖書の周辺世界における倫理的伝承
第2章 原始キリスト教倫理のキリスト論的根拠
第3章 神の支配
第4章 新しい義
第5章 キリスト者の日常生活への指示
第6章 信仰者の生における新しい創造
第7章 信仰の世俗性
第8章 掟と律法
第9章 苦難における忍耐
第10章 後期古代世界における初期キリスト教倫理