パルマケイア叢書<br> ヴィシー時代のフランス―対独協力と国民革命1940‐1944

パルマケイア叢書
ヴィシー時代のフランス―対独協力と国民革命1940‐1944

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  • サイズ A5判/ページ数 423p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784760125715
  • NDC分類 235.068
  • Cコード C3022

内容説明

ナチへの自発的な協力、ヴィシー独自の国民革命、戦後の第四共和政との連続性を鮮やかに立証。対独レジスタンスの輝かしい神話を崩し、従来のヴィシー像にコペルニクス的転回をもたらした記念碑的研究。

目次

第1章 対独協力を求めるフランス―一九四〇~四二年(ピエール・ラヴァルとパリ人脈;「新政策」一九四〇年九~一二月 ほか)
第2章 国民革命(競い合う構想;デカダンスへの対応 ほか)
第3章 体制協力者たち(新参者、退出者、そして名士たち;フランスの内戦―一九三四~三七年 ほか)
第4章 対独協力一九四二~四四年―解放と革命のはざまで(社会秩序への脅威(レジスタンス;第二戦線)
対独協力を求めるフランスの最後の試み―一九四二~四三年 ほか)
第5章 総括―ヴィシーの遺産(断絶と連続;ヴィシーとフランス社会 ほか)

著者等紹介

パクストン,ロバート・O.[パクストン,ロバートO.][Paxton,Robert O.]
1932年、アメリカ、ヴァージニア州生まれ。オックスフォード大学で修士号、ハーヴァード大学で博士号取得。長年コロンビア大学でヨーロッパ現代史を教え、現在名誉教授

渡辺和行[ワタナベカズユキ]
1952年岐阜県生まれ。京都大学法学部卒業、京都大学大学院法学研究科修了。現在、奈良女子大学文学部教授

剣持久木[ケンモチヒサキ]
1961年東京都生まれ。上智大学文学部卒業、パリ第一〇大学留学を経て上智大学大学院博士課程単位取得退学。現在、静岡県立大学国際関係学部助教授
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感想・レビュー

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singoito2

9
読友さんきっかけ。6週間でドイツの電撃攻撃の前に事実上の敗北を喫したフランスの傀儡政権の詳細を時系列的に検討しています。知らなかったことだらけで、その意味では興味深く読みました。2023/09/25

Fumitaka

2
1940年に成立した所謂ヴィシー政権が、もとからあった第三共和制に対する失望や戦闘が終結したことへの安堵(p. 32)など、フランス国内の事情にも多く基づいていることを論じる。ヴィシー体制およびヴィシーを動かしたペタン政府の目的は、「カオス」(p. 37、p. 270)「社会的無秩序」(p. 348)を避けるという目的で一貫しており、たとえば第三帝国が結局フランス占領に乗り出した際にペタンがパリへの移動を拒んだのも、「正統政府」が所在地を離れることで世論に与える影響を考慮した(p. 294)としている。2022/09/30

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