出土遺物の応急処置マニュアル

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  • サイズ A5判/ページ数 179p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784760122998
  • NDC分類 202.5
  • Cコード C2021

出版社内容情報

保存計画、発掘と劣化、遺物の梱包と保管、金属製品、無機質。有機質の遺物、壊れやすい遺物の発見から保管までの、遺物取り扱いの理念と実務。発掘調査、博物館 ・資料館等で遺物に接するすべての方に。

【主要目次】
はじめに
献辞/作業マニュアルとしての『出土遺物の応急処置マニュアル』
第1章 保存計画
 1.1 保存処理と発掘
 1.2 保存処理計画――現場責任者のための指針
 1.3 遺跡における保存担当者の役割
 1.4 保存のレベル
 1.5 X線透過装置(X線ラジオグラフイー)
 1.6 健康と安全
第2章 発掘と劣化
 2.1 埋蔵環境
 2.2 発掘後の環境
第3章 保管のための遺物の梱包
 3.1 ラベリング
 3.2 湿度レベル(相対湿度)
 3.3 遺物の梱包
 3.4 乾燥した状態(低温度)での梱包
 3.5 濡れた状態での梱包
 3.6 中湿度での梱包
 3.7 出土遺物の運搬
 3.8 梱包に関するチェックリスト
第4章 金属製品
 4.1 金属の腐食
 4.2 金属製品のX線透過法
 4.3 鉄製品
 4.4 銅と銅合金の製品
 4.5 銀・金製品
 4.6 鉛,錫,ピューター,亜鉛製品
 4.7 貨幣と私鋳貨幣
 4.8 金属・有機質を伴う複合遺物――その問題点と保管
第5章 無機質の遺物
 5.1 石材と関連遺物
 5.2 モザイクと床
 5.3 陶磁器
 5.4 壁画
 5.5 ガラスとガラス状物質
第6章 有機質の遺物
 6.1 水浸出土状態の木材
 6.2 織物
 6.3 皮革
 6.4 骨・鹿角・象牙
 6.5 角と関連物質
第7章 壊れやすい遺物の取り上げ
 7.1 一般的原則
 7.2 取り上げの技術
 7.3 完形の陶磁器の取り上げ
 7.4 骨
 7.5 大きな水浸出土遺物
 7.6 硬化
付編 重量・容量・計測
訳注
用語解説
参考文献
引用文献
訳者あとがき
索引

内容説明

本書では、発掘の計画や遺物の構造や劣化に関する一般的知識を提示したのち、安全な保管のための原則や材質ごとに生じる保管上の特別な問題を述べ、最後に遺物の取り上げとその硬化について述べている。

目次

第1章 保存計画
第2章 発掘と劣化
第3章 保管のための遺物の梱包
第4章 金属製品
第5章 無機質の遺物
第6章 有機質の遺物
第7章 壊れやすい遺物の取り上げ
付編 重量・容量・計測

著者等紹介

ワトキンスン,ディビッド[ワトキンスン,ディビッド][Watkinson,David]
カーディフ大学(Cardiff University)歴史・考古学学部保存セクション。シニアレクチャラー(Senior Lecturer)。M Sc

ニール,バージニア[ニール,バージニア][Neal,Virginia]
ウィルトシャー・カントリーカウンシル(Wiltshire Country Council)保存サービス教育図書部コンサバター(Conservator)。B Sc

谷畑美帆[タニハタミホ]
英国自然史博物館(The Natural History Museum)特別研究員。東京芸術大学大学院博士課程修了。博士(学術)

宮代栄一[ミヤシロエイイチ]
朝日新聞学芸部記者。明治大学大学院博士課程(史学専攻・考古学専修)在学中

滝瀬芳之[タキセヨシユキ]
埼玉県埋蔵文化財調査事業団総括調査員。明治大学文学部考古学専攻卒業
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。