内容説明
被差別部落に対する差別問題を考えるときに大事なのは、具体的なケースを取り上げながら、いまの社会の体制そのものの矛盾と一致させることである。本書は、被差別部落のなかでさえ差別を実感しない人が増えているという時代に、2000年代につながる“部落論”であり“差別論”である。
目次
日常生活からみた差別論―まえがきに代えて
第1章 被差別部落の結婚(山を動かした寛子さん;しのぶをとって幸せ一杯 ほか)
第2章 在日の色はチマ・チョゴリ(染まれ、幸せ色に;わが家の雪解けももうすぐ)
第3章 障害のハードル越えて(車いすから見た福祉どすえ;そろそろ梅雨明けかな ほか)
第4章 女性から、震災の街から(「女だてらに…」;越えられぬ「壁」 ほか)