内容説明
柳田国男の著した『北小浦民俗誌』は、北小浦を訪れることなく、構築されたものであった。特定地域名を冠した民俗誌であるが、日本各地の調査資料を基礎としていた。長期にわたる現地調査に基づき、地域に即した北小浦の民俗の全体像を明らかにし、『北小浦民俗誌』と対置させて検証。柳田の方法を超えて、新しい北小浦民俗誌を提示する。
目次
第1 調査・北小浦の民俗(小さきムラの家と人々;山に暮らす・海に暮らす;日々の暮らし;一年の行事と暮らし;ムラで暮らす一生;遍路と祈り)
第2 研究・北小浦の民俗(個人労働力の編成とエアカ慣行;北小浦の老人たちと宅配便―家族変容の視点から;環境資源の利用と地域社会;村祈祷とその担い手;佐渡における忌みの日―忌みの持つ意味に関して;フィールドワークと『北小浦民俗誌』)
著者等紹介
福田アジオ[フクアアジオ]
1941年三重県に生まれる。1971年東京教育大学大学院文学研究科修士課程修了。1993年新潟大学人文学部教授を経て現在、神奈川大学外国語学部・大学院歴史民俗資料学研究科教授
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