歴史文化ライブラリー
フランスの中世社会―王と貴族たちの軌跡

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  • サイズ B6判/ページ数 229,/高さ 19cm
  • 商品コード 9784642056168
  • NDC分類 235.04
  • Cコード C0320

内容説明

ヨーロッパの原点、フランス中世。貴族=領主と対抗しつつ、王権が拡大し、封建王制が確立する過程を、その権力の基盤、儀礼、権威の表象形式、教会との相互関係から解明。現代社会の矛盾を解決する手がかりを探る。

目次

中世社会の構造的特質
貴族の世界と民衆・教会
王権による統合とその基盤
王の権威の源泉
王権イデオロギーの強化と儀礼
王権の拡大と貴族層の対応

著者等紹介

渡辺節夫[ワタナベセツオ]
1947年、山梨県に生まれる。1972年、東京大学大学院修士課程(西洋史)修了。1985年、パリ第一大学博士課程修了、博士号取得。青山学院大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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あなほりふくろう

9
中世フランス、カロリング〜カペーを経てヴァロア期における王と貴族、社会制度のあり方とその変遷。読み物というよりずっと講義の教科書で、内容そのものはかなり高度で興味深いものだったが、詰め込みすぎなのか結構読みづらかった。これをテキストに半年くらい講義を受けたい気分にはなりました(苦笑)2014/01/08

サアベドラ

5
11-13世紀の北フランスの社会構造とその変化を概説。封建制(レーン制と農奴制)の説明からはじめて、王権の伸長とそれに伴う法・行政制度の整備、王権の正当化(カロリング血統との結合、聖性の付与)の過程などが理路整然と書かれている。一般向けのレーベルだが内容は専門的、記述は教科書的で読んでいてあまりおもしろいものではない。著者はフランス北部が中世ヨーロッパの典型としているが、これほどわかりやすく国王が他の権力主体を抑えて王権を強化・確立できた地域は他にないので、ここを典型といっていいのかちょっと疑問。2012/11/03

ニック肉食

4
うーん。若干文章が読みにくい点と、専門用語(?)だらけで、内容についていくのがギリギリだった。これは中世を全く知らない人間が初めて読む為の入門書にはなり得ないかな、という印象。じっくり読んだら面白いんですけど、ちょっと疲れます。2017/02/24

xin

2
理念的、抽象的中世北仏の社会構造を説明した本。中世フランス史について基本的な知識があれば頭の中がよりすっきりする。2017/02/06

富士さん

2
 フランスの王様が、みんなにひとつひとつ王様であることを認めさせて王様になっていく過程が解説されていて興味深かったです。  ライバルを蹴落として領地を広げていけば王様になれる、みたいなゲーム脳ではさすがにないですけど、そっちのほうがおもしろいのも事実。読んでて退屈なのは否めませんね。でも、権力とか国とかを考える上ではこういう研究からはじめないとただの言葉遊びになってしまうので、そういうことを語ろうと思うなら絶対押さえておきたい話ではあると思います。2012/12/03

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