歴史文化ライブラリー<br> 中世の奈良―都市民と寺院の支配

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中世の奈良―都市民と寺院の支配

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  • サイズ B6判/ページ数 200p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784642054508
  • NDC分類 216.5
  • Cコード C0320

内容説明

中世の奈良では、支配する寺院の衆徒と、支配される民衆は、それぞれ自治組織を形成し、対立しながらも、金を融通する講や雨乞い、祭や芸能を一緒に営んでいた。宗教都市の繁栄と、そこに生きる人々の生活・行動を描く。

目次

神々のいた時代―序にかえて
中世奈良の成立(外京から四面郷へ;四面郷から七郷へ)
郷と郷民(七郷の機能と構造;小郷の機能と構造 ほか)
奈良惣中の基盤(領主の祭りと郷民;慣行・民俗行事 ほか)
衆徒の奈良支配(衆徒とは何か;質物・借物・徳政 ほか)
衆徒と地下の堂―おわりに

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アメヲトコ

7
平城京が廃絶し、興福寺・東大寺などを核とした都市へと変貌した中世奈良に関する本。都市民の結合のありようや興福寺衆徒の権限などがとくに興味深いところ。徳政令の発令権が衆徒にあったとは! しかもそれらをケガレの論理から読み解くところも面白い。2018/12/20

chang_ume

7
平城京外京から院政期「四面郷」を経て、治承兵火(南都焼討)からの復興を画期とした鎌倉期「南都七郷」に至る、中世奈良の地域編成史がまずテンポよく描かれます。元興寺郷と大乗院郷の関係など、錯綜した支配関係もすっきり整理理解。そして戦国期「奈良惣中」の成立については祭礼実施の地域単位を傍証としますが、もっと具体的な形成過程を描けないものかな。後半の「衆徒」(衆中・棟梁)による奈良支配の実態については、「清め」「祓え」を衆徒の呪術的な職分とする社会史的視点から。徳政の発令者が衆徒だったことには驚きです。2018/01/24

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