内容説明
津田左右吉氏の研究に端を発した『日本書紀』の史料批判が、戦後さらに進展する過程で、大化改新像は大きく動揺した。しかし最近における関東諸分野の研究や考古学上の成果はめざましく、大化改新研究は新たな時代を迎えたと言える。そこで本書は現時点における学界の到達点を示すとともに、そこに再構築された歴史像を古代国家形成過程の中に位置づけた。
目次
第1部 大化改新(主要学説と問題;天智朝の国制;大化改新研究の現状と課題)
第2部 古代国家の形成と大化改新(ヤマト王権の成立;ヤマト王権の発展;5世紀の王権;補論 千葉県市原市稲荷台1号墳出土「王賜」銘鉄剣について;継体朝の成立と王権の確立;超越的王権の確立―渡来人の役割を通じて)
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