内容説明
新資料もつかって、“巨人”ウェーバーの多面的で懐の深い仕事を、その深遠な洞察や理論の背後にある人間像を提示しながら、ヴィヴィッドにわかりやすく説いた最新で格好の入門書。
目次
1 序論―時代と人
2 時代との対決―理想主義のために
3 科学と倫理―認識の意味
4 社会学の形成―行為の理解
5 アジア研究への道―世界の合理化
6 戦争と革命―理想主義の試練
7 人生の意味―神と人
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ロラン
9
良書。こんな面白いウェーバー入門書があったとは。入門書の体裁を取りつつ入門者にはあまり優しくないのですが、そこがまたいいですね。ウェーバーを、一貫した思想を持ちつつも振れ幅のある一人の人間として見る視点に大変好感が持てた。「ウェーバーの社会学」を過不足なく解説した本という期待で読むと、良くも悪くも期待を裏切られる。妻マリアンヌや家族関係、歴史哲学との比較、ロシアや東洋への関心、政治へのコミットなど、一般的な社会学概説書では割愛されがちなテーマがきちんとフォローされているのが大変嬉しい。2018/06/06
ERNESTO
1
はしがきで、一般の学生諸君には難しすぎた著者の前書を、ウェーバーの著作に親しむ機会の少ない学生諸君向けに再編纂されたものとするが、平易な書籍とはなっておらず(苦笑)、少々苦しみながら読了した。 ウェーバーは、人間のありのままの状態を承認し、自然の状態に適応することをすすめる倫理を「平均倫理」と呼び、自然の状態を越え出て、理想の命ずるところに従って行為することを求める文化人の倫理たる「英雄倫理」を対置する。 2013/07/12
IysKG213
0
ウェーバーとはどういう人間か、半生を交えながら紹介、という感じか・・・。教授の言う通り、まあ手始めにという感じ。2006/07/31
-
- 和書
- 障害百科事典