在日朝鮮韓国人史総合年表―在日同胞120年史

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在日朝鮮韓国人史総合年表―在日同胞120年史

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  • サイズ A5判/ページ数 755p/高さ 23cm
  • 商品コード 9784639017684
  • NDC分類 316.81
  • Cコード C3021

出版社内容情報

書評より-----------

 在日韓国人問題を考える貴重な資料集が、相次いで出版されて話題を呼んでいる。
「在日朝鮮・韓国人史総合年表」は、日本の植民地下における在日韓国・朝鮮人の独立への闘い、戦後の解放、そして南北統一の歩みなど、120年間におよぶ苦渋に満ちた在日の歴史を、数多くの歴史資料をもとに客観的・多面的に記録した労作である。
 激動の世界情勢に飜弄されつつも、必死に希望を見出し生きてきた在日の足跡を知ることは、21世紀を生きる在日の若者たちにとっても重要なことだろう。
 付録の在日同胞統計表(都道府県別、年齡別)
 在日同胞団体一覽表も役に立つ。

【東洋経済日報 2002/9/20】

 日本が朝鮮支配を展開するなかで、朝鮮民族が日本に移り住むようになってから、すでに一世紀を越えた。本書のページをめくりながら、私は、在日朝鮮人(「在日」の総称、以下同様)がいかに多岐にわたる活動を行いながら、この日本を生きぬいてきたのかを再認識するとともに、在日朝鮮人のこうした姿があまりにも知られていない現状を痛感した。また、現在に至るこの二十年間が、戦後世界を覆った米ソ冷戰体制の終焉のなかで、朝鮮半島の動向にとっても、在日朝鮮人の動向にとっても、顕著な変化の時期であったことを実感した。
 本書は、十九世紀以来の在日朝鮮人の歩みを丹念に跡づけた労作で、八三年に出版された『在日朝鮮人史年表』が改訂されたものである。その内容は、この二十年間の事項が単に加筆されたものにとどまらない。前書で扱われた時期を含め、在日朝鮮人の歴史が、朝鮮半島の動向を見据えながら、より客観的に書き直された内容になっている。
 その改正された特徴のひとつは、タイトルにも象徴されているように、八・一五以後の歴史に関し、韓国系の人々の動向が詳細に織り込まれた点である。また韓国民団や朝鮮総連などの民族団体とは直接関係ない動きも網羅され、広範な在日朝鮮人の活動が丹念に叙述されている。
 同時に本書では韓国や金日成に関する表現も大きく改められた。前書では、韓国は括弧付きで表され、その内容にも「反動的」なといった語が付される場合が多かった。他方、金日成に関する記述は詳細で、例えば、その活動は少年期から主体思想に結びつけて説明されていた。今回こうした形容が全面的に削除され、韓国内の動きがさらに加筆されるとともに、北朝鮮に関する過度に詳しかった部分が除去された。
 一方、民族教育についての記述はかわりなく詳細であり、今回の韓国系動向の加筆によって、本書ではさらに詳しくこの歴史を辿れるようになった。戦前期の金日成以外の民族解放運動の動向については大幅に書き加えられたようすはないが、本書が全体的に、前書のエッセンスはそのままに、多くの人々が非常に受け入れられやすい内容となった。
 さらに具体的な内容を指摘する紙幅はないが、こうした改正点から私が感じたことは、何よりも、冒頭で触れたような、この二十年間の変化のなかに在日朝鮮人の現在がある、ということである。
 朝鮮分断以後、あくまでも統一国家の樹立を望んできた在日朝鮮人ーー特に韓国政権は認めない立場であったり、北朝鮮政権を支持する立場の人にとってこの半世紀は、南の故郷訪問すらできず、戦前来の日本の朝鮮差別、偏見はもちろん、東アジア冷戰下における諸圧力にまでも、さらせれてきた毎日であったといえる。こうした状況が、現在、、抜本的に改善されたとは決していえないが、しかし、この間、確実に、さまざまな変化ーー韓国民主化の進展、南北首脳会談の実現、そして入管法制の是正ーーなどが遂げられてきたことも事実である。特に南北間交流は、日本で報じられている以上に、格段の進展を見せており、こうした情勢変化も在日朝鮮人のより自由な言動を可能としてきた。
 日朝関係をめぐっては、最近、特に、衝撃を受けざるをえないことも明らかになっているが、こうした今こそ、「在日の原点」(まえがき)から在日朝鮮人の歩みを知り、清算的にではなく実証的に、近現代東アジアの国際関係のなかで共有することが求められている。本書は十分こうした作業に作業に資するものである。
 また、本書は、南北朝鮮の動向を辿るうえでも貴重である。政治や社会情勢はもちろん、韓国の地下鉄から北朝鮮の高速道路の敷設状況まで年月日レヴェルで知ることができる現代史年表は数少なく、本書はこうした現状にも応える有益一冊といえるだろう。
 
 小林知子(こばやしともこ)=福岡教育大学助教授・国際関係学【在日朝鮮人史】専攻

内容説明

日本の植民地下における在日朝鮮人の独立への闘い、戦後の解放、そして悲願の南北統一への歩み―2001年6月までの120年におよぶ苦渋に満ちた在日の歴史を、数多くの史資料を克明に渉猟し、客観的・多面的に跡づけた労作!ワンコリアに向けた画期的年表。

著者等紹介

姜徹[カンチョル]
出生地は石川県金沢市。本籍地は済州島。専修大学法学科卒業。現在、大阪経済法科大学客員研究員、法学博士
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。