内容説明
イギリス、フランス、ドイツ、スペインの事例から国民国家の形成と展開を考える。
目次
方法としての「国民国家と帝国」―アイデンティティ重層、複合、競合の構造
第1部 国民の源泉(近世国家の統合力―ヴェルサイユ宮殿とルイ一四世の表象;二つのブリテン帝国と連合王国―近世のスコットランドとイングランド;近世ドイツにおける領邦絶対主義とユダヤ人―一八世紀ブランデンブルク=プロイセンにおけるユダヤ人政策)
第2部 国民の創出(民俗学・民族学・人類学と国民国家―フランス・ブルターニュ地方とケルトをめぐって;フランス革命と戦争―国民主権と国際関係をめぐって;ドイツ史における帝国=国民国家の理念と現実―Reich,Nation,Volk)
第3部 国民の再創出(帝国の記憶とスペインの国民国家―一〇月一二日、ラサの日、イスパニダーの日;戦争とイギリス国教会―ウィリアム・テンプルの活動を中心に;第二次世界大戦中における帝国と国民―イギリスに駐留した黒人米兵問題)
著者等紹介
松本彰[マツモトアキラ]
1948年生まれ。東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。新潟大学人文学部教授
立石博高[タテイシヒロタカ]
1951年生まれ。東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程中退。東京外国語大学外国語学部教授
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