目次
プロセイン改革とフランス革命
プロセイン農民解放の性格
グーツヘルシャフト考
1848‐49年革命と社会主義
ドイツ帝国の成立とビスマルク時代
ビスマルクとドイツ統一思想
ビスマルクとラッサールの会談について
ビスマルクの失脚をめぐる諸問題
第2次モロッコ事件におけるドイツの政策
感想・レビュー
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中村禎史
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19世紀を中心とした論文集で、ビスマルク関係が多い。 シュタインの政治思想は伝統主義的。その模範は精神的にはイギリスにあり、実践的にはデュポン、テュルゴーなどフランス革命前の改革思想にあるとする。 グーツヘルシャフトの起源から19世紀ユンカー経営に至る歴史の概観はわかりやすい。 ビスマルクについては4本の論文を収める。特に最後の失脚の原因について、労働者政策で新皇帝と正反対の考えを持ち、それが世論にも支持されず、罷免されることとなったとする。 最後に第2次モロッコ事件から、ドイツ第2帝政の問題点を考察。2017/08/15