出版社内容情報
「歌の道のみ、いにしへに変わらぬなど言ふこともあれど、いさや」と疑いつつも、「和歌こそなほをかしきものなれ」(徒然草)と、歌のことばの力を信じていた兼好と、その心の友だった頓阿、頓阿に対して並々ならぬ対抗心を抱いていた慶運、その父浄弁の、いわゆる二条為世の四天王の四家集に新注を付す。南北朝動乱の世にも灯し続けられた歌ごころの結晶。
内容説明
本巻には和歌四天王と称せられた、二条為世門の四歌人の家集、すなわち頓阿の『草庵集』、兼好の『兼好法師集』、浄弁の『浄弁集』、慶運の『慶運集』の四集を収載した。
目次
本文(草庵集;兼好法師集;浄弁集;慶運集)
補注
解説