内容説明
「夫婦別姓」は伝統的な日本文化に反するものか。「家制度」は伝統的な家族制度なのか。生家とのつながりを反映した慣行を歴史学・社会学・民俗学にわたって学際的に究明する。また、夫婦や親子などの家族内で檀那寺を異にする「半檀家」を、歴史資料の数量的・質的分析とフィールドワークとを併用して、その現代的意義を明らかにする。
目次
序章 「伝統的家族」再考
第1章 生家とのつながり
第2章 宗門改帳と寺檀関係
第3章 近世初期の宗門改帳と檀那寺
第4章 近世中後期の半檀家
第5章 一家一寺の貫徹
第6章 半檀家の背景
第7章 二つの半檀家
第8章 半檀家の現代的意義
著者等紹介
森本一彦[モリモトカズヒコ]
1962年生まれ。関西大学社会学部卒業。関西大学大学院文学研究科日本史学専攻博士課程前期修了。2003年総合研究大学院大学文化科学研究科国際日本研究専攻博士課程後期修了(博士(学術))。現在、関西大学非常勤講師。専門研究分野は民俗学、歴史社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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