Minerva人文・社会科学叢書
日本の労働研究―その負の遺産

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  • サイズ A5判/ページ数 325p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784623038138
  • NDC分類 366
  • Cコード C3333

出版社内容情報

【内容】
内部労働市場論の理論的・実証的批判――。
日本労働研究の負の遺産である内部労働市場論の清算と、今後の労働研究の新しい方向を提唱する。
今日の日本の労働研究において常識となっている内部労働市場論は、隅谷三喜男氏の1974年論文「日本的労使関係論の再検討」からはじまり、小池和男『職場の労働組合と参加』(1977年)をへて、小池和男『仕事の経済学』(1991年)によって完成した。本書は、日本労働研究の巨大な負の遺産となっているこの日本的内部労働市場論を理論的・実証的に精査し、その清算と、労働研究の根本的な建て直しを提唱する。

【目次】
序 本書の課題と構成
 一 日本的内部労働市場論の成立と展開
1 日本的内部労働市場論の成立
2 日本的内部労働市場論の展開
補論1 日本における内部労働市場論の特異性
 二 労働研究の方向性
3 「労働問題研究」の終焉
4 労働研究の可能性
補論2 賃金とフェアネス
終 負の遺産の清算を
引用文献
あとがき
人名・事項索引

内容説明

今日の日本の労働研究において常識となっている内部労働市場論は、隅谷三喜男氏の1974年論文「日本的労使関係論の再検討」からはじまり、小池和男『職場の労働組合と参加』(1977年)をへて、小池和男『仕事の経済学』(1991年)によって完成した。本書は、日本労働研究の巨大な負の遺産となっているこの日本的内部労働市場論を理論的・実証的に精査し、その清算と、労働研究の根本的な建て直しを提唱する。

目次

1 日本的内部労働市場論の成立と展開(日本的内部労働市場論の成立;日本的内部労働市場論の展開;日本における内部労働市場論の特異性―国際比較)
2 労働研究の方向性(「労働問題研究」の終焉;労働研究の可能性―1990年以後;賃金とフェアネス―石田光男『賃金の社会科学』(1990年)の批判的検討)
負の遺産の清算を

著者等紹介

野村正実[ノムラマサミ]
1948年静岡県生まれ。1971年横浜国立大学経済学部卒業。1976年東京大学大学院経済学研究科博士課程単位取得。現在、東北大学大学院経済学研究科教授
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