出版社内容情報
【内容】
地域の就労創出と所得確保、伝統的技術や文化遺産の継承、地方財政への寄与、地域文化の形成など、地場産業の振興による経済効果を検証し、「国土の均衡ある発展」の方法を探る。
【目次】
はしがき
1 経済効率至上主義の行きつくところ
序 東京一極集中
1. 全国総合開発計画
2. 地域経済
3. 大量生産体制
4. クラフト生産体制
2 イタリア経済─第3のイタリアを中心として
5. イタリア中小企業政策の概要
6. 産地産業
7. 産地集積状況
8. 第3のイタリア(1)…エミリア・ロマーニャ州
9. 第3のイタリア(2)…ボローニャの金属加工業
10. 第3のイタリア(3)…エミリア・ロマーニャ州におけるモデナを中心に
11. 第3のイタリア生誕への社会経済構造的背景
索引
内容説明
今日の経済、社会の潮流は、量と規模から質と多様性へ、迅速からゆとりと着実性へと転化している。これは集権システムから脱却し、分権システムへ、つまり集中型社会から分散型社会への転進を意味している。分散型社会の構築は、各地域がその特色を活かした産業によって内発的に、自立的発展をめざしたものであろう。地場産業は、その核を支える産業の一つである。地域の就労創出と所得確保、伝統的技術や文化遺産の継承、地方財政への寄与、地域文化の形成など、地場産業の振興による経済効果を具体的な資料をもとに提言する。
目次
東京一極集中
1 量産体制の終焉―量と画一性から質と多様性へ(全国総合開発計画;地域経済;大量生産体制;クラフト生産体制)
2 イタリア経済―「第3のイタリア」を中心として(イタリア中小企業政策の概要;産地産業;産地集積状況;第3のイタリア―エミリア・ロマーニャ州;第3のイタリア(2)―ボローニャの金属危機加工業:1900~1992年
第3のイタリア(3)―エミリア・ロマーニャ州におけるモデナを中心として
第3のイタリア誕生への社会経済構造的背景―ヴァルデルサとバッサーノの事例
地場産業と地域分散型社会)
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