Minerva人文・社会科学叢書<br> 超近代の法―中国法秩序の深層構造

Minerva人文・社会科学叢書
超近代の法―中国法秩序の深層構造

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  • サイズ A5判/ページ数 364p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784623029792
  • NDC分類 322.922
  • Cコード C3332

出版社内容情報

【内容】
中国法、それは簡素すぎるようにも、煩瑣すぎるようにもみえる。停滞し不変のものとも、激しく変わるものともいわれ、通俗でわかりにくいともいわれてきた。本書は、これまで欠落していた「中国法とは何か」「なぜそのような特徴があるのか」という問いへの解答となるべく、具体的事実の記述を超えて、中国法の一貫して不変な深層構造に焦点を合わせ、かつその独自の文脈において規範と関係、権力的契機と大衆的契機の相互作用、それにより引き起こされた変化の諸相ないし基本原理を明らかにする。西洋近・現代法の理念との対話・比較の可能性を開き、21世紀のアジアにおける新しい価値体系と秩序を検討するための一助となることも視野に入れた必読の一書。

【目次】
序章
  第・部 法の均衡達成の陥穽
 第一章 交渉と生成による動的秩序
 第二章 法の場的構造と対称律
 第三章 議論の反復から意味の転換へ
 第四章 儀礼、選択および関係的公正
  第・部 法秩序の散逸構造
 第五章 西洋文明の衝撃と法改革
 第六章 統治方式の内容的変遷
 第七章 権力の試行と反省的法
 第八章 権利の追求と大衆的審判
 終章
 あとがき
 参考文献
 人名・事項索引

内容説明

中国法、それは簡素すぎるようにも、煩瑣すぎるようにもみえる。停滞し不変のものとも、激しく変わるものともいわれ、通俗でわかりにくいともいわれてきた。本書は、これまで欠落していた「中国法とは何か」「なぜそのような特徴があるか」という問いへの解答となるべく、具体的事実の記述を超え、中国法の一貫して不変な深層構造に焦点を合わせ、かつその独自の文脈において規範と関係、権力的契機と大衆的契機の相互作用、それにより引き起こされた変化の諸相ないし基本原理を明らかにする。西洋近・現代法の理念との対話・比較の可能性を開き、21世紀のアジアにおける新しい価値体系と秩序を検討するための一助となる必読の一書。

目次

第1部 法の均衡達成の陥穽(交渉と生成による動的秩序;法の場的構造と対称律;議論の反復から意味の転化へ;儀礼、選択および関係的公正)
第2部 法秩序の散逸構造(西洋文明の衝撃と法改革;統治方式の内発的変遷;権力の試行と反省的法;権利の追求と大衆的審判 ほか)