出版社内容情報
【内容】
自然それ自身に創成の力はあるのだろうか。<人間は自然とともに生きている>ということを哲学できるだろうか。われわれは自然のふところに帰りつくことができるだろうか。自然との共感の本質にせまる。
【目次】
自然は蘇るか
1 思想史篇
自然の技術
フィヒテとシェリング
ゲーテルとへーデル
初期ヘルダーリンにおける「自然」と「精神」あるいは「自然の精神」
芸術と自然
自然文芸-民衆文芸
立ち出でることとしてのピュシス
符牒としての自然
2 現代展望篇
自然科学と自然哲学
ドイツ観念論の中の技術論
目次
自然は蘇えるか―シェリングの自然哲学に定位して
1 思想史篇(自然の技術;フィヒテとシェリング―「生きている自然」と思惟〈知〉と存在の同一性;ゲーテとヘーゲル―有機的自然を中心として;初期ヘルダーリンにおける「自然」と「精神」あるいは「自然の精神」―「調和の女神に捧げる讃歌」から『ヒュペーリオン』へ;芸術と自然―ドイツ観念論の美学における「自然模倣」説の帰趨;自然文芸―民衆文芸―J.グリムのゲルマニスティクの理念について;立ち出でることとしてのピュシス―ハイデガーにおける言葉の在処;符牒としての自然―ドイツ観念論と初期ロマン派の詩人たち)
2 現代展望篇(自然科学と自然哲学;ドイツ観念論の中の技術論)