更年期―日本女性が語るローカル・バイオロジー

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  • サイズ A5判/ページ数 446,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784622071617
  • NDC分類 495.13
  • Cコード C0047

内容説明

更年期=メノポーズ?両者の違いからバイオロジーの地域性を抽出し、それを作り出している文化的・社会的文脈を、日本女性の語りの集積により浮かび上がらせる。医療人類学研究の真骨頂。

目次

科学的言説と女性の老化
第1部 日本―成熟と更年期(人生の変わり目―定まらない定義;確率からみた更年期;あきらめ、抵抗、満足―成熟という語り;現代の病理 ほか)
第2部 「回避すべき時期」から「欠乏症」へ(メノポーズはどのようにつくられたか;自然=本性に反して―メノポーズは老いと衰えの前触れ)
加齢=老化の政治学―不死の閃光

著者等紹介

ロック,マーガレット[ロック,マーガレット][Lock,Margaret]
英国ケント州生まれ。カナダ在住。マッギル大学医療社会学部・文化人類学部教授。カナダ・ロイヤル・ソサエティ会員。日本と北米をおもなフィールドとして、きわめて質の高い医療人類学的研究を長年精力的に続けている。その功績により2005年、カナダ最高の学術賞であるキラム賞を受賞。『更年期―日本女性が語るローカル・バイオロジー』によってもステイリー賞(J.I.Staley Prize)など複数の賞を受けている

江口重幸[エグチシゲユキ]
1951年生まれ。1977年、東京大学医学部医学科卒業、現在は東京武蔵野病院(教育研究部長)。精神科医、文化精神医学、医療人類学、力動精神医学史に関心をもつ

山村宜子[ヤマムラヨシコ]
翻訳家。1946年生まれ。国際基督教大学卒

北中淳子[キタナカジュンコ]
1970年生まれ。シカゴ大学修士、マッギル大学博士課程在籍、慶應義塾大学文学部助手。専門は医療人類学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

くさてる

3
アメリカの人類学者によって1980年代に行われた日本女性への聞き取り調査を元にしてまとめられた更年期(女性の老い)をテーマにした文化研究。厚い本なうえにそんな内容だったが、昭和一桁生まれの女性たちの率直な語りとそこから見えてくる女性の生き方についての示唆がとても面白くて、一日で読んでしまった。今から30年近く前の内容になるはずだが、老いを迎えた女性の気持ちはそんなに変化していないのではないか。それを支える環境までも変化がないような気がするあたりはちょっと憂鬱だけれども。2012/08/27

読書家さん#2EIzez

1
更年期について日本人に外人がインタビューする 参考になりましたけど 分厚くてもあきない。 ただ、バックグラウンドがいろいろで問題視してない 人がちらほらいたり焦点が脱線していく2021/09/08

vonnel_g

1
北米の女性には存在するというメノポーズなるもの、日本の女性にも「更年期」という名前があるらしいのだけれど、症状の出方などが違う、それは生活様式や日本独特の女性の「役割」から来るものなのか?を膨大なインタビューで明らかにする。記録としては面白い。閉経期と訳した方が適切な気がするのだけれど、今はGoogle翻訳で引いてみると更年期→メノポーズで出てくるし医学会もメノポーズらしい(調べた)。最後の方にちょろっと言及されているけれど、生活歴そのものより食生活を調べた方が良かったのではないかと思った。2019/10/07

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