アーレントとハイデガー

アーレントとハイデガー

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  • サイズ B6判/ページ数 181,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622036562
  • NDC分類 134.9
  • Cコード C1010

出版社内容情報

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今世紀を代表する思想家同士の秘められた恋を、未公開の往復書簡をもとにはじめて再構成した画期的書。
1996年初版。2009年6月の重版時に「あとがき追記」を付す。
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読んでびっくりした。あのハンナ・アーレント(社会思想化。「全体主義の起源」「イェルサレムのアイヒマン」などで知られる)と、マルティン・ハイデガー(実存主義哲学者。「存在と時間」など)が長年の間、愛人関係にあったというのである。まさかと思った.....。(立花隆『ぼくが読んだ面白い本・ダメな本 そしてぼくの大量読書術・驚異の速読術』108頁、より)

内容説明

18歳の女子学生と哲学教授の出会い、そして秘められた恋。今世紀の傑出した二人の思想家の関係が、封印されていた往復書簡をもとに、はじめて明かされる。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

きいち

17
アーレントって、ハイデガー体験をちゃんと踏み台にできたんだなあ、と思わず納得。どうしようもない引力への抗い、負けてしまう自分の受け入れ、みんな、アーレントが自分の思想を築く上で肥やしになってる、きっと。◇それにしても、35歳の教授と18歳の新入生って、そりゃただの犯罪やん。その後も、きっと彼女の傍にいたら「君の決断を尊重するよとか、あんたそれはいいように使われてるだけやって…」と言いたくなったやろなあ。そういう意味では、ハイデガーのナチス入りはアーレントを強引に引きはがし独立させる絶好の機会だったのかも。2013/10/25

Mana

5
アーレントとハイデガーの往復書簡を基に二人の関係を読み解く。ノンフィクションとしては著者の主観が入りすぎていて、小説として読むのなら恋愛小説(カトリーヌ・クレマン)の方が良かったという中途半端な出来の印象。2019/05/11

takizawa

3
アーレントにとってハイデガーは、恋人であり、友であり、教師であり、庇護者だった。二人の”不倫”関係は、アーレント18歳、ハイデガー35歳の時に始まる。しかしその後も、形を変えて二人の絆は続く。ナチズムに傾倒したハイデガーを擁護し、エルフリーデ(ハイデガーの妻)と和解するなどして。ハイデガーはアーレントとの関係性においても、優位に立ち、気まぐれで振り回すタイプだったのねー。。アーレントの夫・ブリュッヒャーは、アーレントがハイデガーを擁護することについてかなり温かく見守っているのも不思議な感じ。2009/03/21

大林ひろし

2
ゴシップ1。いい女アーレントと、ダメ男ハイデガー。しかし読後は、ハイデガーへの愛が深まり、距離がぐっと縮む不思議。2012/05/03

ニールキャサディ

2
木田元先生の本で内容を知っていたが、改めて、ハイデガーの恋人アーレント、友人ヤスパース、師匠フッサールへの裏切りや態度の豹変に驚かされた。人格とその哲学は分けて考えられるべきだと思うが、師匠や弟子への仕打ちに、ハイデガーの著作を読む眼が変わるほどであった。アーレントやヤスパースが最後まで、ハイデガーに対して、その仕打ちに関わらず、関係を修復しようと試みていたことは、ハイデガーの哲学や講義がいかに魅惑的であったかを物語っている。2012/04/07

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