シーニュ〈1〉

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  • サイズ A5判/ページ数 277p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784622019350
  • NDC分類 135.5
  • Cコード C3010

出版社内容情報

記号とは、すなわち、完全なアルファベットでもなければ、一貫した論述でもなく、むしろ、われわれが出来事や本や物からまるで視線のように受けとる突然の信号ことである。
いや、われわれは出来事や本や物から受けとっているかに思っているが、おそらくは、われわれの方がおのれの何かをそこに入れこんでいるのであろう。それらのことづてのうちには、いくつかの常数が存するからである。哲学においては、視覚、効験ある言葉、肉体の形而上学的機能、見えるものと見えないものとの厳密に同時的な交換、といった観念がそれである。政治においては、息づまりそうな機構、麻痺した機構、恐怖の機構が転換不可能なものではないのだといった感じ、おそらくは今日の世界が(フランスについては余り言いすぎないことにしよう)、クラウゼヴィツのいわゆる「絶対戦争」のような死を賭した闘いである絶対政治から、かれのいわゆる「現実的戦争」のように、たいていは象徴的殺害にとどまる現実政治へと移行しつつあるという感じ、これがその常数なのである。
したがって、もし著者の読みとり方が正しいとすれば、これらのシーニュはそれほどの凶兆というわけでもなさそうである。

目次

1 間接的言語と沈黙の声
2 言語の現象学について
3 哲学者と社会学
4 モースからクロード・レヴィ・ストロースへ
5 どこにもありどこにもない

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

スミレ雲

4
【図書館本】期限までに読み切れず、強制終了。また読んでみたい。ちょっと難しかった。短編集って感じで、メルロの思考に触れた感じ。2018/09/30

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