内容説明
地球環境問題の解決のためには、国際的な合意形成が必ず必要となる―では、実際には、地球上の190カ国余りの国際合意形成は、どのように行えばいいのか?また、国際的な合意形成過程の改善には、何が必要なのか?―本書は、「地球環境政治の歴史的展開」「環境問題の政治的側面の捉え方」「地球環境政治の実際」を主題にすえ、様々な具体的ケース(国連人間環境会議、ヨハネスブルグ・サミット、…)を取り上げ、深く応用の利く考え方を養うための格好のテキスト。
目次
序章 地球環境問題解決へ向けて
第1章 国際政治的前提―地球環境問題の政治学的意味を理解するために
第2章 国際レジーム論とガバナンス
第3章 地球環境政治の歴史的展開:環境政治と持続可能な開発
第4章 ケーススタディ(1)環境をめぐる世界会議のプロセスと事務局の役割:1972年国連人間環境会議
第5章 地球環境をめぐる国際政治の特質
第6章 地球環境をめぐる国際制度枠組み
第7章 ケーススタディ(2)発展途上国の農薬利用に関する国際レジーム形成過程
第8章 地球環境政治におけるリーダーシップ
第9章 ケーススタディ(3)持続可能な開発の国際合意形成過程:ヨハネスブルグサミットのプロセスと多様な行為主体の参加
著者等紹介
蟹江憲史[カニエノリチカ]
東京工業大学大学院社会理工学研究科助教授。1969年生まれ。2000年慶応義塾大学大学院政策・メディア研究科後期博士課程修了。博士(政策・メディア)。国際連合大学高等研究所勤務、北九州市立大学法学部講師、助教授を経て、2003年より現職。地球環境戦略研究機関(IGES)気候政策プロジェクト客員研究員、国連大学高等研究所客員助教授などを兼任。専攻は、国際関係論、地球環境政治学
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