内容説明
キリストが使った香油、クレオパトラが使った香水、小野小町が使ったお香など、いにしえの人々が使っていた香りは現在にも受けつがれ、わたしたちの心をいやし、生活を潤すものとして使われています。香りには、ストレスを解消したり、免疫能を高めたり、がんを予防したり、体脂肪を燃やす働きなどの“薬効”があることが、科学的に解明されはじめています。現在は、病気の治療やくすりの開発にも応用されています。本書を通して、自分らしい香りの楽しみ方や健康にやくだつ香りをさがしてみてください。
目次
第1章 歴史が物語る香りの効き目
第2章 スパイスの香りと薬効
第3章 ニオイのメカニズムとヤコブソン器官の役割
第4章 アロマセラピーとは?
第5章 香りの薬効を検証する
第6章 香りに関するQ&A
著者等紹介
山本芳邦[ヤマモトヨシクニ]
山本香料株式会社代表取締役社長。薬学博士。1975年千葉大学薬学部卒業。1981年東京大学薬学部博士課程修了。1981~1984年米国ウィスコンシン大学マジソン校薬学部博士研究員、1986年同大学ビジネススクールMBA修了。1994年より現職。日本化粧品技術者会幹事
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆあん
4
おもしろく為になった◯2022/07/20
あっぷる
4
私は昔からなんでも香を嗅ぎたがったりするところがあり、香の研究にはもともと興味があり、図書館にあったので手にとって見ました。 歴史的背景から香の解説、現代はやっているアロマセラピーまで関連づけて面白く書かれています。 古来から用いられている動植物のパワーは素晴らしい。2015/02/21
あめりこ
2
タイトルから専門的で理系な本かと思って敬遠していましたが、開いてみると、聖書や歴史や物語などから見た香りの側面や香原料の由来など多方面から綴られていて、読みたかった一冊でした!2013/09/05
can0201
1
香水。アロマオイル。ファブリックスプレー。そんなレベルでしか興味を持てなかった「香り」の世界。この本は歴史における香りの話が導入部になっていたので何ら抵抗なく、むしろ面白く読めた。しかし楊貴妃の時代は飲む香料まで使っていたというから驚き。香水をつける、じゃなくて体から香りが沸き立つようにする、なんて。2013/10/28