内容説明
21世紀の化学を貫くキーコンセプト、“あぶない物質を出さない化学合成”=グリーンケミストリー(環境にやさしい化学)について、その必然性・哲学・着眼点・具体例をわかりやすく述べた世界初の教科書。
目次
1 はじめに
2 グリーンケミストリーとは
3 化学合成で注目するところ
4 グリーンケミストリーの12箇条
5 毒性と環境影響を考える
6 反応の原料を考える
7 反応のタイプを考える
8 安全な分子をデザインする
9 実例でみるグリーンケミストリー
10 未来へ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
zoe
20
古典の再読。冒頭の推薦の言葉に気づく。「ISOなど制定作業の段階で参加せず、最終案に近い段階で事の重大さに気づくが、時は既に遅し。意見を反映できず。」20年ほど前に読んだときは、たいして気にも留めず読んでいたのだと思います。FeliCaは良かったです。何度か読み返したことがありますが、大抵は第4章の12か条を読み返してお終いという感じでした。また隣国河川周りの化学工場の取りつぶしのニュースなども耳にしますが、遡ること北米の例も記載されています。本邦も痛恨の汚染問題は存在すると、改めて思った次第。2021/09/23