出版社内容情報
自然現象や物質の性質の理解,あるいはナノテクノロジーなど最先端の研究開発に,今や量子力学は欠かせないものとなっている。量子力学はミクロの世界を司る法則で,原子構造の解明とともに確立された。光は波動と考えられてきたが,粒子性を示す実験などで,二重性が明らかとなり,電子も同じ二重性をもつことが判明,量子力学が誕生したのである。本書は,その歴史を追いながら,量子力学の理論体系を理解することを目的にしている。
1.量子論は光から
2.量子の登場
3.原子の構造がわかった
4.量子力学への端緒
5.光が粒子・電子も波動
6.量子力学へ到達
7.粒子の不思議な振舞い
8.粒子の波動像と不確定性原理
9.3次元問題と角運動量
10.水素原子
11.スピンおよび多粒子系
12.原子と分子の構造
13.摂動論-補正と遷移過程の取扱
14.原子核の世界
15.基本粒子と統一理論を求めて