出版社内容情報
現代社会の中枢を成す社会システムである資本主義をテーマに、イギリス産業革命から現代までの約2世紀間の資本主義発展の歴史を考察。全体を通し、資本主義の発展に見られる大きな枠組みと流れに重点を置き、とくに資本主義を構成する国民国家と世界経済の2つの要素に注目して執筆されている。15章3部構成で、1部では資本主義以前に存在した共同社会、近代資本主義誕生の背景を考察、2部ではイギリスを中心に欧米に拡張していく19世紀資本主義の諸相を検討、3部はアメリカ主導の20世紀資本主義について考えている。
1.共同体社会と資本主義
2.資本主義の誕生
3.イギリス産業革命
4.イギリス資本主義の成熟
5.世界経済の拡張ー西欧とアメリカの工業化
6.周辺経済の分極化ー周辺工業化と周辺従属地域
7.19世紀末大不況
8.20世紀経済発展の概観
9.20世紀資本主義の源流1-企業と社会
10.20世紀資本主義の源流2-世界経済
11.帝国主義と戦争
12.戦間期経済と大不況
13.アメリカ体制の成立ー大不況克服の道
14.資本主義の黄金時代
15.成長国家の終焉と新しい時代の始まり