出版社内容情報
1900年の約16億人から2000年の60億人へと激増した世界人口を養うため、20世紀の食料生産は驚異的な増加を達成した。しかし21世紀を迎えた現在も世界の食糧経済はさまざまな課題・問題を抱えている。たとえば世界には数億人の栄養不足に苦しむ人々が存在する一方、食料にあふれる国の人々が望ましい食生活をおくっているとは限らない。貧しい国の飢餓、豊かな国の飽食に潜む諸問題を広く経済学的に考察、日本のフードシステムについても言及。
1.食料経済の光と影
2.人口爆発
3.緑の革命
4.食料市場と食料政策
5.戦後日本の食料問題
6.食生活の成熟とフードシステム
7.食料消費パターンの変化
8.家族の変化と食生活
9.日本のフードシステム
10.日本農業の特質と変貌
11.食品加工業とイノベーション
12.食品流通業と流通革命
13.外食産業とファーストフード
14.飽食の内に潜む問題
15.食料問題の21世紀